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□BMW技術のBMWという横文字は、バクテリア(細菌)(B)、ミネラル(M)、水(W)の頭文字からとっています。BMW技術は水とミネラルのバランスをとることで、もともと土の中にある善玉細菌を育てる技術だといってもよいでしょう。その善玉細菌は家畜の糞尿などの廃棄物を食べて、有用な農業資材に速やかに変えてしまいます。BMW技術の利点の1つは、この処理の過程でも悪臭がおさえられるということです。
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□BMW技術のモデルは、例えば森の中の自然の物質循環です。植物は必ず枯れ、生あるものは必ず死をむかえます。森ではその死体を細菌などの微生物たちが分解し、植物が育つ栄養分にとんだ土に変えます。BMW技術は様々な工夫をして微生物による分解を早め、自然が常に行っている物質の循環をスピードアップし、すべての物質(有機物)を森の土、森の水にかえす技術なのです。
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□全国各地で土着の細菌の生態系をよりよいものに育てる農業がはじまり、今、注目されています。
山形県の米沢郷牧場
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□山形県の米沢郷牧場は、畜産を中心に大きな業績をあげています。牛の糞尿をあまさずBMW堆肥や生物活性水に資源化して、環境を汚さず、薬剤も与えない肥育法はテレビで大きく取り上げられたり、「環境白書」にも紹介されています。
久住町
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□久住町では、行政がすすめる自然との共生をめざす町づくりに、BMW技術が使われています。フィリピンのネグロス島のバナナ栽培に活用しようという国境を超えた動きもあるのです。
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